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■GINZA拝見


今月号に掲載されている記事です。銀座にいらした際には、是非、お立ち寄りください。
「銀座百点」は、その他にも銀座のかおりが漂う記事がたくさんあります。興味をもたれた方は、是非、定期購読をご検討ください。

銀座 雨竹庵
銀座7-9-10
銀座 雨竹庵

インバウンドでにぎわう昨今の銀座。七丁目、花椿通りにひときわ外国人観光客の姿が目立つ店があります。盆栽を扱う「銀座 雨竹庵」です。店頭の見事な盆栽に感嘆の声を上げ、写真を撮る人も多く、まさしく日本文化の発信地です。

店内に並ぶ盆栽はマツ、ケヤキ、カエデ、ヒメリンゴ、カキなど多種多様。手ごろな価格の手のひらサイズから樹齢百年を超えるものまであります。いずれも自然の中にある姿そのままに小さく凝縮され、見ているだけで自然の息吹を感じる不思議な力を秘めています。

本社は埼玉県羽生市にある世界最大級の盆栽総合施設。開店二十五年目を迎える銀座店には、盆栽の文化を分かりやすく伝えるという目的があります。

「初めて盆栽を育てる方には、お手入れのガイドを渡しています。置き場所、水かけの方法、肥料のあげ方をマスターすることが第一ステップ。次に針金をかけたり、枝を切ったり曲げたりを始めます」と社長の堀越繁魅(ほりこししげみ)さん。

初心者には松の一種の真柏(しんぱく)をすすめています。いちばん丈夫で、手入れもとても簡単とか。購入後、わからないことはLINEなどで相談に応じます。盆栽教室も開催し、旅行や出張の折には健康診断も兼ねて店に預けることも可能。アフターサービスは完璧です。

盆栽のレンタルも手がけ、外国人客が多い店舗や外資系企業など、年々、得意先が増えています。

盆栽のほかには水石(すいせき)も数多く扱っています。水石は盆栽と同じく日本で独自に発展した自然鑑賞の伝統文化。一つの石塊が見る人やその時の心持ちにより、さまざまなものに見えるのが醍醐味です。

心静かに自然と向き合い、自然の声に耳を傾ける時間を提供してくれる盆栽と水石。生活に取り入れれば、毎日がより豊かに輝くことでしょう。

ゑり善
銀座7-3-7
ゑり善

ゑり善は、一五八四(天正十二)年に京都で創業しました。創業者の山﨑善助は京染め屋から商いを始め、やがて半襟を主力として扱うようになり、襟屋の善助として“ゑり善”と呼ばれるようになりました。

のちに、きものや帯も手がけるようになり、銀座店を構えたのは一九五七年のこと。今年は、すずらん通りから七丁目西銀座通りの現在地に移転して、三年目を迎えます。

「京ごふく伝統の華やかなきものはもちろん、東京好みの落ち着いた品も、多くそろえているのが特色です。柄が少ないきものほど、帯や小物との組み合わせで印象が変わるので、自分らしい表現を楽しめますよ」

そう語るのは店長の内田恭子さんです。

写真中央の訪問着は、淡い水色のぼかしが印象的で、さらに職人による菱にかたどった松の刺繍や箔押しがあしらわれ、格を上げています。

「写真手前の帯と合わせれば、上品な大人の雰囲気を演出できるでしょう。古典文様の鎧おどしをアレンジし、数種類の金糸で織り上げ、いろいろな表情を見せてくれる袋帯です」と内田さん。

ゑり善には、明治後期から昭和初期の贅を尽くした半襟が、貴重な史料として保存されており、その美意識が現代まで脈々と受け継がれています。

今年も一月十六日から十八日まで「春裳展」を開催。新年にふさわしい新作がそろいます。ゑり善恒例の「社員競作の会」では、社員が色柄を発案したきものや帯を展示販売し、来場者による投票を開催します。どの品にも、数多くのきものを見てきた社員だからこその、深い想いが感じられます。

新しい年を寿ぐ一枚と出合えるゑり善です。

(撮影:大森ひろすけ)



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