昨年九月、一丁目につばめグリル銀座本店がオープンしました。二年前、銀座コア店がビルの改築工事のために閉店。それ以降、銀座でつばめグリルの味を楽しみたいという声がたくさん寄せられ、待望の開店となりました。
「また銀座にできて良かった。一丁目まで足を運んでも食べたいと言ってくださるお客さまが多くて、ありがたいことです」と執行役員を務める清水裕之さんは語ります。
店を訪れる多くの人のお目当ては、「ハンブルグステーキ」です。この看板料理、美味(おい)しさの秘密は良質で新鮮な肉にあります。使用する牛肉と豚肉は共に国産。生産者から一頭丸ごと仕入れ、セントラルキッチンで八センチ角にカットされて各店へ。鮮度を保つため、各店では一日に何度もひき肉にする作業をおこなっています。「挽きたて、合わせたて、焼き立て」だからこその美味しさです。
銀座店ではハンブルグステーキを四種類提供していますが、ほぼ八割の人がオーダーするのは「つばめ風ハンブルグステーキ」。ハンブルグステーキに四日間煮込んだまろやかでコクのある自家製ビーフシチューをかけて、アルミホイルで包み、蒸し焼きにしたものです。アルミホイルを開けて、香りと湯気が立ちのぼる瞬間はワクワクした気分に。ナイフを入れて口に運べば、ジューシーな肉汁と芳醇な肉の味わいが口の中に広がり、幸せな気持ちになります。
もう一つの看板メニューは「トマトのファルシーサラダ」。湯むきした丸ごとのトマトにチキンサラダを詰めたユニークなサラダで、ハンブルグステーキと一緒にオーダーする人が目立ちます。
ハンブルグステーキの登場は七十年代。その味は五十年たった今でもしっかりと受け継がれています。メニューには「古き良き味、今に伝えるハンブルグステーキ」の一文が。変わらないことこそが、つばめグリルの大きな魅力です。
(撮影 大森ひろすけ) |