東京凮月堂は、今年創業百五十一年目を迎える洋菓子店。凮月堂の“凮”の字に入る“百”には、百年を超え長く続いていくように、という願いが込められているとか。
銀座通りに面した二丁目の銀座本店は、一九八三年にオープン。写真の一階は菓子の販売フロアで、焼菓子やケーキなどを販売しています。二階は広々とした喫茶フロアです。
百年近い歴史のある、代表銘菓“ゴーフル”は、フランス煎餅にバニラ、ストロベリー、チョコレートのクリームをはさんだ三種類で、どこか懐かしい味。ミニサイズのゴーフレットは、三種類に加えて季節限定商品もあり、二月には桜を販売予定です。
また百三十年以上のロングセラーを誇る“マロングラッセ”は、イタリア産の上質な栗を使った上品な味で贈りものにうってつけ。
ゴーフルを重ねて三角形に切り、チョコレートでコーティングした冬季限定の“サピニエール”も人気で、バレンタインシーズンには、毎年完売します。薄く焼き上げたラングドシャを巻き、二種類のチョコレートでコーティングしたバレンタイン限定の“パピヨット”もおすすめです。
二階の喫茶フロアでは、一階に並ぶケーキとドリンクのセットが人気です。スペシャルショートケーキ、モンブラン、ショコラケーキ、ブルーベリーチーズケーキに、季節ごとの特別なケーキが加わります。二月はイチゴを使ったデザートが登場予定です。
飲みものは、ブルーマウンテンをブレンドした飲みやすい銀座本店オリジナルコーヒー、深い味わいのアッサムティーなどがケーキによく合います。フランス料理の名店で修業をした料理人が手がける食事も好評です。
伝統を受け継ぐ店の長年愛されてきた菓子を、家でも喫茶でもぜひ味わってみてください。
(撮影:大森ひろすけ) |