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■GINZA拝見


今月号に掲載されている記事です。銀座にいらした際には、是非、お立ち寄りください。
「銀座百点」は、その他にも銀座のかおりが漂う記事がたくさんあります。興味をもたれた方は、是非、定期購読をご検討ください。

伊勢由
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伊勢由

銀座通りの一筋西側、金春通りは江戸時代に能の代表的な流派、金春流の屋敷があった場所です。現在でも、そこここに江戸の情緒が感じられ、和文化を伝える店も多く見られます。

そんな店を代表する一軒が明治十一年に創業、昭和八年にこの地に移った伊勢由。百四十八年の歴史を誇る呉服と和小物の店です。長い歴史に裏打ちされた、上質で洗練された品揃えは着物を愛する人々を惹きつけ、顧客には伝統芸能関係者も多くいます。

また、新しい試みにも意欲的で最近では着物のレンタルも行っています。浴衣、小紋、付下げ、訪問着、振袖、留袖とあらゆる用途に応じた着物をレンタルすることが可能。男性用も揃っています。着物の選び方がわからない初心者でも老舗のアドバイスが受けられるのは心強い限り。着付けや髪結いは近くにある腕のいい店を紹介してもらえます。レンタルの着物も、もちろんすべてが高級な品。どんな場にも自信を持って出かけて行くことができます。

定番の人気商品としてはガーゼで作ったオリジナルの赤ちゃん用品があります。可愛い柄の産着や沐浴用の手拭い、シーツなどが揃っていて、出産祝いに最適です。

九月からは日本刀の文化を振興する公益財団法人 日本刀文化振興協会とのコラボで、現代の職人が作った美しい装飾の日本刀の販売も開始。インバウンドの人々からも注目されそうです。

現在、暖簾を守るのは四代目の社長和田友美恵さんと子息の大さん。和田社長は長年画廊も経営するビジネスウーマンで、自身の感性を活かして店を運営しています。

大さんは「伊勢由は江戸の粋を売っている店です」と語ります。たしかに、店に並ぶあらゆる物に感じられるのは「江戸の粋」。やがて五代目を継ぐ大さんによって、この大切な伝統はこれからもしっかり守られていくことでしょう。

ジョン スメドレー
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ジョン スメドレー

肌になじむ着心地と老舗ならではの品質。上質なニットをお求めなら、ジョン スメドレーへ。一七八四年の創業以来、英国ダービーシャー州の緑豊かな地から、新しい定番を編みつづけています。

銀座六丁目、みゆき通りの銀座店は今年三月にリニューアルオープンしたばかり。英国の創業の地に生息するカケスをモチーフとしたトレードマーク“JAY BIRD(ジェイ バード)”が目印です。一階はレディース、二階はメンズ製品を扱い、三階にラウンジスペースを新たに設置。オープンの際には英国からアーキビスト(記録保管専門家)を招き、ジョン スメドレーが紡いできたニットの歴史を紹介しました。

ジョン スメドレーのニットは、うっとりするような滑らかさが特徴。春夏ものの素材はシーアイランドコットンという希少な綿花のみで撚(よ)られ、シルクのような手ざわりと、温度調整がきく機能性を兼ね備えています。汗冷えしにくく、冬でもダウンの下はこのニット一枚、というファンも多いとか。

秋冬はニュージーランドメリノウール。その中でも“ノンミュールジングウール”という、ヒツジに極力ストレスを与えないように飼育し羊毛を採取した素材が使われています。ブランドが目指すサステナビリティの精神をも表した品とえいるでしょう。

二〇二六年のコレクションは一年を通じて、スコットランドの邸宅・ダンフリーズハウスがテーマ。十八世紀の美しい建築から、たとえば天井の模様や壁紙にインスパイアされたレース編みのデザインを採用したり、庭の花々をイメージしたカラーパレットを使うなど、伝統が最新のモードと融合。十三年ぶりに復活するアーガイル柄も、クラシカルかつ新鮮です。

ケアブラシで埃を落とし、丁寧に手入れすれば十年以上着用できます。頼れる最高品質のニットは日常に温もりをもたらすのです。

(撮影 大森ひろすけ)



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