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■GINZA拝見


今月号に掲載されている記事です。銀座にいらした際には、是非、お立ち寄りください。
「銀座百点」は、その他にも銀座のかおりが漂う記事がたくさんあります。興味をもたれた方は、是非、定期購読をご検討ください。

教文館
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教文館

四丁目銀座通りに面した教文館は一八八五年創業の老舗書店。アメリカから派遣されたキリスト教の宣教師たちが伝道のための書物を出版、販売するために創業しました。関東大震災で全焼し、昭和八年に建て直したのが現在のビル。設計は“日本近代建築の父”と呼ばれるアントニン・レーモンドで、アールデコ様式の意匠が随所に見られます。

特色のある各フロアを紹介すると、一階は雑誌と雑貨。銀座関連の書籍を集めた「銀座コーナー」もあります。二階は一般書籍。

「歌舞伎座が近いので、歌舞伎コーナーがあります。まわりに飲食店が多いので、料理書にも力を入れてきました。料理人の方が買っていかれることも多いですね」と総務部長の加川昌宏さん。

三階はキリスト教の書籍の売り場。

「在庫でも売り場面積でも、キリスト教系の書店では日本一だと思います。お客さまは全国からいらっしゃいます」と加川さん。

四階はロザリオやグリーティングカードなど、キリスト教関係の雑貨を扱う「エインカレム」。毎年クリスマスマーケットが開催され、リースなどヨーロッパ直輸入の商品が並びます。今年は十月三十日から十二月二十五日まで開催です。

九階には日本屈指の児童文学の専門店「ナルニア国」があります。ロングセラーの絵本が中心で、大人が読んでもおもしろいものを集めています。イベントコーナーでは原画展や講演会、子どものための“おはなし会”が開かれています。銀座の一等地に品ぞろえがきわめて充実したこんな書店があることは今や貴重です。

日本の伝統工芸品を紹介する「JAPAN TRADITIONAL CRAFTS WEEK」にも毎年参加。今年も十月に店内に越中和紙(五箇山(ごかやま)和紙)の工芸品が展示されるので、ぜひ足を運んでみてください。

銀座夏野
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銀座夏野

一九九九年創業の銀座夏野は箸の専門店。箸はもちろん、箸置きや漆器などが驚くほど並びます。

「箸は神様と自分をつなぐものとされ、昔からの縁起ものです。お祝いにはもちろん、かさばらないので贈りものにも喜ばれますよ」とは副店長の宮嶋寛和さんです。

みなさんが普段から使っている箸ですが、その産地をご存じですか。実は現在、国内でもっとも大きい産地は福井県小浜市といわれており、小浜市若狭の箸は、全国の約八割程度を占めるとされています。銀座夏野では小浜市でつくられた若狭の箸はもちろん、日本各地の産地を訪ねて買いつけ、その数約三千種類以上。希少な品も含まれています。

目で選んだら、手に取って使い心地を試してみましょう。箸は毎日使うものだけに、好みが分かれるもの。経験豊富なスタッフの助言もあり、ご自身の手になじむ一膳が見つかること、請け合いです。

新たな試みとして、産地とともに、特色ある箸も開発しています。

「新米の時季に“白米箸”をどうぞ。お米をおいしく味わえるように工夫しました」と宮嶋さん。

長野産の木曽ヒノキを木地に使っているとのことで、持つとまず軽さにびっくり。米粒の食感を楽しめるよう口当たりを重視し、漆を丹念に塗って表面の滑らかさを追求しました。

「八角形の箸も人気です。多角形の箸は滑りにくいと好評ですが、中でも八角形は丸に近く、指にあたる感触がやわらかいのです」

十月十八日から三十一日までは「JAPAN TRADITIONAL CRAFTS WEEK」で、秋田県・角館の樺細工の箸や茶筒などを販売予定。サクラの樹皮の美しい模様やツヤは、歳月とともに魅力を増します。

産地と食卓の橋渡しを続けて四半世紀。“食欲の秋”を、さらに満喫したいなら銀座夏野へ。

(撮影:大森ひろすけ)



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