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■GINZA拝見


今月号に掲載されている記事です。銀座にいらした際には、是非、お立ち寄りください。
「銀座百点」は、その他にも銀座のかおりが漂う記事がたくさんあります。興味をもたれた方は、是非、定期購読をご検討ください。

銀座十字屋
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銀座十字屋

明治七年、銀座に創業した銀座十字屋は、百四十五周年という記念のときを迎えました。聖書や讃美歌の譜面の取り扱いから始め、日本初の西洋楽器輸入販売店として歩み、現在は「銀座十字屋ハープ&フルートサロン」として、ハープや各種楽器の販売に加え、音楽教室の運営を行っています。

「令和という新しい時代になっても、変わることなく音楽を楽しむことの素晴(すば)らしさを、ここ銀座から伝え続けていきたいのです」と、中村千恵子会長。

今、力を入れているのは、ハープの普及です。あこがれるけれども、触れる機会がないという人も多い楽器ですが、こちらのサロンでは、実際のハープを気軽に体験することができます。

最近では、インターネットの普及により、海外から立ち寄る人も多いとか。芸術品ともいえる、世界でも屈指の逸品のハープが揃い、じかに触れて音を出すことができるからです。

現在、ハープ教室にあらゆる世代の方たちが、各地から通われています。趣味として習いたい初心者から、本格的なレッスンを受けたい上級者まで、レベル別の多彩なコースがあり、希望に合わせて受講することができます。

レッスンで使うハープは二種類。一四〇センチメートルほどのコンパクトな「レバーハープ」と、二メートルほどで、ピアノとほぼ同じ音域を演奏できる「ペダルハープ」。それぞれのハープ・クラスに加え、最近は合奏を楽しみたい人向けに、アンサンブルのクラスも開講しました。演奏できる曲のバリエーションも増え、演奏を通じたコミュニケーションや一体感は、アンサンブルならではの醍醐味(だいごみ)。

今年から制定された八月二日「ハープの日」を記念し、イタリア文化会館にて「プレイ・ヴェルディ・ガラ・コンサート」を開催。世界的レバーハープ奏者のファビウス・コンスタブル氏、銀座十字屋カルテット、そして公募したレバーハープ愛好家の皆さん総勢約三十名で、ヴェルディ作曲『乾杯の歌』をアンサンブル演奏し、「ハープの日」をお祝いします。

ハープのほかにはフルート、ウクレレやハンドベルのクラスもあり、ハンドベルは六月三日に、銀座教会にて発表会を開催する予定です。

令和の“和”には、ハーモニーという意味も。いつも美しい、さまざまな音のハーモニーに満たされるサロンへ、あなたも立ち寄ってみませんか。

むら田
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むら田

今年の衣替えはいつにしよう――暑さと一緒に訪れる、浮き立つような悩みです。むら田にも染・織さまざまな夏のきものがそろいました。六月は単衣、七月からは絽、盛夏には紗と麻、九月にはまた単衣にかえる和装の決まりごとも、猛暑化が進む近年にあっては多少変化せざるを得ません。

つねにきもの姿で店に立つ村田あき子さんによると、二五度が目安になるとのことですが、五月も十月も夏日ということも珍しくない昨今、単衣の着用期間はどんどん長くなる傾向にあります。そこで春にも秋にもなじむような抑えた色みと柄ゆきの単衣をつくっておくと、なにかと重宝です。

「五、六月は暑さに向かう季節なので、合わせる帯はさわやかな雰囲気に。九、十月の単衣には落ち着いた秋向きの帯を。帯を替えることができない場合は帯揚げや帯締めで季節を演出するのが、きものならではの楽しみです」とは、あき子さん。

夏に入ってからのおすすめは、日本各地の木綿や麻素材の小千谷縮など。価格も手ごろで家庭で手入れもでき、きものに慣れるにはいちばんいい時季とか。夏場にきものは暑いのではと思われがちですが、袖をとおすと風が吹き抜けて、意外と着心地がいいものです。

むら田では入念な手仕事に納得がいく染織品をすすめたいと努めていますが、全国の産地で手仕事の技の継承は難しくなっているのが現状。そこで、顧客と産地や制作の現場を訪問するほか、年二回(春・秋)店外で企画展を開催したり、毎月の店内催事やホームページでの製品掲載など、さまざまな形で紹介に努めてきました。

「多くの方に日本のきものを着ていただき、応援していただくことが日本の文化遺産を守ることにつながるのです」と、子息の寛次氏も熱をこめて語ります。銀座で一反の布をはさんであき子さんや寛次氏と話をするなかで、布が生まれた風土や職人の技術にふれられますし、きものにまつわる相談は大歓迎とのことです。

先代の村田吉茂氏は、約五十年前に「服飾のあり方はきものを見せるものとせず、着る人の教養や人柄を表現する使命がある」という言葉を残しています。時代が進み教養の意味するところも変わっていますが、日本人が大切に守ってきた衣服の文化を知ることができる、今や貴重な一軒です。

(撮影:大森ひろすけ)



※銀座百点は1冊からでもご購入が可能です。
お申し込み方法は、切手にて1冊348円として、ご希望の号・部数・お名前・ご住所をご記入の後、代金分の切手を同封の上、下記の宛先までお送り下さい。ただし切手は500円以下のものをご利用下さい。
送付先 〒104-0061 東京都中央区銀座5丁目8番20号 銀座コアビル8階
お問い合わせ TEL:03-3571-6860

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