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■GINZA拝見


今月号に掲載されている記事です。銀座にいらした際には、是非、お立ち寄りください。
「銀座百点」は、その他にも銀座のかおりが漂う記事がたくさんあります。興味をもたれた方は、是非、定期購読をご検討ください。

歌舞伎座
銀座4-12-15
歌舞伎座

名産品を紹介する物産展、匠の技の実演販売、お食事処にお持ち帰りのお弁当――いえいえ、百貨店の紹介ではありません。こちらは歌舞伎座地下の木挽町広場です。

七年前、五代目となる歌舞伎座の開業と同時に、地下鉄と直結する木挽町広場が新たにお目見えしました。この地下空間の活用には、歌舞伎座の観客だけではなく来街者も楽しめる広場という形を採用したのです。

大きな提灯がさがった広大な空間は、固定の店舗と屋台を連ねたにぎわいの広場として生まれ変わりました。屋台は、入れ替わりもありつつ常時二十数軒。歌舞伎座おひざもとの広場ゆえに、和の伝統工芸や雑貨、食品が多いことが特色です。

菓子店が集まった一画には「木挽町百菓撰」、新年を控えて縁起ものを集めた一画には「縁起物百貨撰」と、歌舞伎座らしい名前がつけられています。毎月趣向をかえたイベントも開催しているため、まるでお祭りに来たような楽しい気分に。

特筆すべきは、歌舞伎座の休演日にも営業していること。休業するのは大晦日と元日の二日間で、そのほかの日は午前九時半から午後六時半(休演日は六時まで)までの営業です。

「幕間に見て気になってたけど、買いのがしてしまって……」という、日をあらためての来客も多いとか。

朝早くから営業しているのは、昼の部の開場が十時半なので、その前にゆっくりお買いものやお弁当選びを楽しめるようにとの配慮から。

寒く乾燥したこの時期は、歌舞伎を観ていて咳が出てしまうことも。不安を感じたら、開幕前にいちばん奥の「お土産処 かおみせ」へどうぞ。俳優も愛用するという森下仁丹の「甜茶のど飴」を用意しています。ほかにも歌舞伎座みやげが一堂に会するこの店では、ご存じ天乃屋の「歌舞伎揚」も、袋入りの通常品と箱入りの限定品とを販売。箱入りの商品は、原材料のうるち米にもち米を配合し、よりやわらかい食感です。

にぎわう屋台をのぞいて買いものを楽しんでいると、「木挽町御助蔵前広小路」という標識が目に入ります。実は、緊急災害が起こると木挽町広場は帰宅困難者の避難所として早変わり。楽しくも安全な場所なのです。

二〇二〇年の初芝居はもちろん、初売りも、ぜひ歌舞伎座でお楽しみください。

銀座雨竹庵
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銀座雨竹庵

銀座七丁目、花椿通りを行きかう人が、どんどん銀座雨竹庵に入っていきます。いま世界中から熱いまなざしを注がれる“BONSAI”の専門店として盆栽の初心者から愛好家まで幅広く、日本人はもちろん、外国人にも、たいへんな人気なのです。さらに、ひと目でも見てみたいという外国人観光客も訪れ、店にはお客さまが絶(た)えません。

店内に並ぶ盆栽は多種多様で、一つとして同じものはありません。写真手前はナワシログミの木で、盆栽ではカングミと呼びます。冬に開花し、だ円形の赤い実を結ぶのを楽しみに育てているという人も。樹齢は八十年を超えるとか。

「人から人へ、受け継がれ育てられてきた一鉢一鉢を大切にあずかり、盆栽の技術とともに次代へと渡していくのがわたしたちの務めです」とは店長の島田浩氏。

写真奥の軸の左側、古色蒼然たるたたずまいはクロマツ。曲がりくねった幹の立ち上がりと、古くごつごつとした木肌、そして大地をつかむかのごとくに張った根の力強さは、プロの評価も高い一鉢です。

盆栽にする樹種は、その性質によって向き不向きはあるものの、決まりはありません。育てやすく初心者におすすめなのは、ケヤキ、モミジ、カエデなどの落葉樹です。水が足りないと葉がすぐにしおれるため、状態がわかりやすいとか。女性には花や実を楽しめる長寿梅、男性には堂々とした趣の五葉松なども人気です。ハサミを入れて樹形を整える“木づくり”をぞんぶんに楽しみたい方には、クロマツがぴったり。手をかけたぶんの変化が現れやすいのが特徴です。

育てる楽しみに加えて、飾る楽しみもあります。盆栽に合わせて、軸や水石(すいせき)、添配(てんぱい)という小さな置物などを配し、里山や深山幽谷の情景を表現するのです。銀座雨竹庵では、こうした飾りに欠かすことができない、景色や季節感を演出する道具類や飾り棚なども多く取り揃え、顧客には飾りつけのアドバイスも行っています。

二月八日から十六日まで、上野の東京都美術館にて「国風盆栽展」が開催されます(十二日は入れ替えにつき休館)。入場料は一人千円ですが、日本でもっとも格調高い盆栽展として、海外でも広く知られる展示会ですので、足を運んでみてはいかがでしょうか。

(撮影:大森ひろすけ)



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